連邦軍からの支援も無いままジオン勢力圏内を逃げるホワイトベース。相変わらずギクシャクしたままの艦内の人間関係…度重なる戦闘で精神的にマイってしまったアムロはダダをこねます。
「もう恐いの嫌なんだよ!」
ロボットアニメの主人公が言ってイイセリフではありません。
とうとうブチ切れたブライトは、戦闘中にも関わらずブリッジを放ったらかしにしてアムロのところに来ちゃいます。
バシィッ!!
「な…殴ったね!?」
「殴ってなぜ悪いか?貴様はいい、そうしてわめいていれば気分も晴れるんだからなっ!」
「ぼ…僕がそんなに安っぽい人間ですか?」
バシィッ!
「…二度もぶった。親父にもぶたれたことないのにっ!」
「それが甘ったれなんだ!殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものかっ!」
「もうやらないからな!誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものかっ!」
有り得ないくらいワガママですね…ケンカ別れに終わりそうな気配ですが、
「親父にも」の「にも」の意味がよく分かりませんが、甘やかされたんでしょうね…それはよく分かります。
「アムロ、今のままだったら貴様は虫ケラだ。それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた。残念だよ…」
虫ケラまで言いますか…とにかくガンダムで出てもらいたかったんでしょうね。誉めてるのかけなしてるのかよく分からない言葉を残してブリッジにもどります。
「くやしいけど、僕は男なんだな…」
プライドだけは一人前ということでしょうか?ともかく出撃することを決めます。
そのころガルマはというと、ガンダムが出てこないことをイイコトにホワイトベースを沈めると息巻きます。
調子に乗ったガルマにカチンときたのか、シャアはガルマの乗るドップとの通信用のソケットを抜いてガルマからの連絡が入らないようにしちゃいます。
そうこうしているうちにガンダムが出撃。ジャンプして空中戦…そんなにスゴイことかどうかは別として次々にドップを撃破していきます。
ガルマはガンダムをおびき出してガウの主砲で撃墜しようと連絡を入れますが、ソケット抜かれてますから当然応答なし。
さて、何とか帰艦したガルマは怒り心頭!その怒りは、傍観を決め込んだシャアにも向けられます。しかし、シャアは余裕です。
「ただ見ていろと私に言っただろ?…それにガルマの腕なら、あの程度の傷は難なく切り抜けてくれると信じていた。」
「…そりゃあそうだ」
「すまんな」
「いや…わかればいい、シャア」
こんな子供の言い訳みたいなんでイイんですか?…観ていて哀れです。
さて、再びホワイトベースに話は戻ると、ホワイトベースの補給に現れた輸送機ミデアが病気の避難民とうるさいだけのリード中尉を回収してくれることになります。しかし、正規の軍人以外の者が運用しているホワイトベース自体については現状維持との通告。
アムロは、ブーブー文句を言うブライトをよそに、補給部隊のマチルダに一目惚れ…
「あなたの戦いがなければ私達もやられていたわ、ありがとう。あなたはエスパーかもしれない…」
などと言われて、フラウの嫉妬も何のその、メロメロです。