ついにガンダムを奪って脱走してしまったアムロ…ホワイトベースではアムロの処分について議論中です。
カイが茶化して死刑だと言うと、幼馴染みのフラウ、おっとりお母さんのミライ、ホワイトベースのまとめ役リュウは何とか減刑をと考えます。そこに、セイラが畳み掛けます。
「でもリュウ…このままアムロのわがままを通させる訳にはいかないわ。」
勝手にガンダムで出撃(しかもかなり破損)しておいて、たったの3日間の独房入りで済ませてもらった(捕虜脱走騒ぎに乗じてスグに出てます)自分のことを棚にあげてよく言いますね。
ともかく3人の態度にブチ切れのフラウはアムロを探しに行きますが、どうやって居場所を知ったのかソッコー見つけます。よもや、わざわざ分かりやすいトコロに居て、呼び戻してもらおうとでも思ってたんですかね?
「みんなが心配してるのはコイツだろ?」
「違うわよ。今帰れば許してくれるって。」
「許す?なんの話だい?」
「だって…カイさんは敵前逃亡罪は死刑だって…」
「それがみんなの本音かい。帰れ!」
自分は悪くないと思ってるのは当然だとしても、ガンダム持ち出したことすら悪びれてません…
実は、オデッサ作戦のターゲットとなっているジオンの採掘基地を、ガンダム一機で撃破することでブライト達を見返してやろうとしてたんです。
そしてある基地を発見するアムロ。
「ガンダムでここを潰せば連邦軍の軍隊が動かなくって済む。もうブライトさんにもミライさんにも口を出させるもんか!」
実際は、幾多ある基地の一つに過ぎないんですが、アムロは勘違い。ガンダム一機(しかもホワイトベースの支援無し)で潰せるような基地なら大規模作戦なんて要らないことくらい考えれば分かるハズですが…自信過剰ですね。
ただ、この基地には運の悪い(?)ことにマ・クベとキシリアが視察に来ており、おまけに試作モビルアーマー・アッザムまで持ってきていました。
「ガルマからのデーターより性能は遙かにいいらしいな。マ・クベ、用心して掛かれ。」
そして4000℃の熱で敵を焼くアッザム・リーダー発射!
「パイロット及び回路保護の為、全エネルギーの98パーセントを放出中。」
「98パーセント?それじゃあ動けない…」
ぬおぉっ、ガンダム喋った!?
ってか、残りの2%ってどのくらいなんでしょう?
ちなみに“ガンダム=ザク×5倍のエネルギーゲイン”とすると、ガンダムの2%はザクの10%…なんとザクの1/10の能力しか無いガンダム状態ってことになります。そんでもってザクの10%の能力では動けないという結論です。
これはピンチ!!しかし、試作機の辛いところ、非効率的な伝熱方法が長時間続けられるハズもなく、出力が弱まってきます。
「ザクならとっくに弱ってるはずですが…もう一度いきます。」
キシリアが用心しろって言いましたよね?シャアからサイド7の、ガルマから地上での戦闘データが届いてるハズですが、今さらザクと比べるなんて…
結局、キシリアの命令で基地を放棄し、全て爆破して逃げます。
「やった!やったんだ!フフッ、連邦軍が全力で潰そうっていうジオンの基地をやったんだ…」
喜ぶアムロ…しかし、たくさんある基地の一つに過ぎないとわかると、
「ちくしょう…」
傍ら痛いですね。
よほどショックだったのか、アムロは取り残されたジオンの負傷兵の手当てをしようとします。
ジオン兵「…き…君は?」
「と…通りかかった者です…」
無理があります…
そんなアムロの知らないところでセイラがひと言。
「アムロ、今ごろ英雄気取りでしょう。」
優しかったアルテイシアの面影はどこにもありません…